SOAは魔弾ではない

http://japan.cnet.com/news/ent/story/0,2000047623,20075740,00.htm
当たり前のことだけど新しい技術が流行すると(しそうになると)その当たり前の事を当たり前と捉えられなくなるという事象が結構多く見受けられるのではないだろうか?
上記の記事では以下の事を企業内で考えなくてはならないと述べている。

  1. SOAの要となる企業全体の戦略
  2. 組織の成り立ちとそれぞれの役目、能力、担当分野など
  3. 管理が容易で変更の影響が最小限に抑えられる柔軟なアーキテクチャ
  4. 各プロジェクトに直結したシステムの洗い出し
  5. サービスの構成要素とそのサービスがカバーする領域
  6. コストとROI(投資回収率)

これら6つの事がSOAを導入しようとすると魔法のように難なくクリアしていき基盤が完成するとまことしやかに思っている(考えている)経営者が日本国内にどれだけいるのかアンケートを採ってみたい気もする。
当然、SOAを導入しようとしている企業は「上記の事は考えている」、もしくは、「これからちゃんと考えてからSOAを導入する」と答えてくれると期待しているが、実際にSOAを導入する当事者となった場合にそういった判断が出来るのだろうか?
日本のように平和ボケした国民性を反映しているのかはわからないが“自分だけは”違うと思いたがる人が多いように感じる。特に何をしたわけでもないのに“自分だけは”違うと考える人が。
“自分だけは”と言えるのは、それ相応の代価を払った人だけだと私は思う。
それ相応という基準は難しいが100%大丈夫と思っている事柄に対しても漏れがあるかもしれないという事を頭の片隅に置き、更に上を(120%を)目指して手順や分析結果などの資料を作成し、煮詰めていった結果、『これだけやったんだから』“自分だけは”違う、大丈夫だと思えるのだと思う。
注:平和ボケという表現は危機意識が薄いという意味で使っています。臭いものにはふたっていう諺?もありますからねぇ。。。