SOAやESBについて

BEA AquaLogicServiceBusはそのファイル名(alsb200_wls900_win32.exe)からも判るようにWebLogic上で動くパーツとして提供されている様に思われる。
つまり、非常に高いと言われているWebLogicよりも値段が下がる可能性は低い。
#ユーザ数を制限するとか機能を制限するとかして
#ライセンス自体の値段を下げる可能性はあるけど


ちなみに、SOAは今までシステムを一つの単位として考えていたものをシステム自体を一つのサービスとして捉え、それらを連携させた全体を一つの単位として考えたものだ。*1これにより、サービスを連携されるという部品(HUBみたいなの)があれば柔軟に構成を変更したりする事ができるのだと思う。
それらのサービスを繋ぐ役目をする部品がESB*2である。
Webサービスは.NETやJ2EEなどで実現の仕方が異なったり、互換性問題があったりと色々と問題があり、出来る限り標準技術を用いてそれらサービスを相互運用するための仕組みを作ろうという動きが起こった。その結果としてその仕組みの中心となるサービスを繋ぐ役目を果たすESBという概念が生まれた。


しかし、ESBは最初にESBと言い出したSonic社の手を離れてBEA社やOracle社、Microsoft社など色んなシェアを握ろうとESBやSOAと叫びだした企業によってSonic社のESBとは似てるようで異なる製品・コンセプトが打ち出されている。
BEA社はWebLogicがあるのでJ2EEアプリケーションサーバであるWebLogicServerを中心に展開して行くし、Oracle社はOracleDBを中心に考えて展開していっている様に思える。
Sunも入ってきているけどあそこはDirectoryServerとかApplicationServerとかDB以外は殆ど持っててオープンソース化もドンドン進めていくらしいから、製品で儲けてるところはコンサルとかのサービスで儲けようとしているSunが驚異になるかもしれませんね。


何にせよ色んな企業が色んなコンセプトでSOA・ESB製品を出してきているので標準技術への統一へと向かわずに最初に取ったものがちな市場が待ってそうで気がかりです。

*1:少なくとも私の中では

*2:EnterpriseServiceBusの略